苧坂農場(おさかのうじょう)
北海道幕別町にある苧坂農場では、
親子3人で約30ha(300,000平方m)の農地を切り盛りしています。
一番の働き手は、4代目 苧坂隆一さん。
2009年末に生まれた長男を合わせて一家は5人。
苧坂隆一さんは、若者らしい「やや軽そうな風貌」と、
「真面目で誠実な生き方」が共存した好青年です。
4代目 苧坂隆一さん
「どうすれば、おいしくて安全な作物がたくさん採れるのか
それを考えるのが農家だと思うんです。
天候が悪くてもあきらめません。できることは色々あるんですよ。」
という苧坂さん。どうすれば自然の力を上手に活かせるのか、試行錯誤の日々です。
「でも、結局、自然には勝てないんですけどね」
とポロリ。苦戦している模様です。
苧坂さんの化学肥料不使用の玉ネギ畑。
化学肥料削減の取り組み
苧坂さんは、数年前からできるだけ化学肥料や農薬を使わない栽培に取り組んでいます。
玉ネギ、長芋は化学肥料ゼロ。
ジャガイモ、ゴボウ、人参は、通常の10%程度の化学肥料しか使っていません。
いずれも、特別栽培の認証を取得しています。
長芋畑の様子を見に来た苧坂さん
農場の課題
今一番の課題は、秋の人手不足。
「今のままではダメだってことが分かったので、
これからはパートさんをお願いしたり、色々試してみようと思っています。」
とのこと。
秋、収穫の季節になると、ちゃんと眠れるのは2、3日に一回程度だそうです。
苧坂さんの趣味
苧坂さんの趣味は、アイスホッケーと冬場の鹿撃ちです。
農家のアイスホッケーチームとなると、腕力も足腰も強くて体力もあるので
なんだかめちゃくちゃ強そうですねぇ…。今度見学に行きます。
あと、鹿に間違われて撃たれないでくださいね!
夏の空とトウモロコシ畑
筆者は、夏、何回か農場にお邪魔させていただきましたが、
畑の中と言うのは、とても気持ちがいいものですね。
北海道の柔らかな太陽と、心地よい風、土や作物の匂い。
本当に時間が経つのを忘れてしまう苧坂農場でした。