山西農園

山西農園では、お父さん、お母さん、息子さんの3人で、
アスパラ、ゆりね、花ユリを栽培しています。

食べるものと、そのバランスが大事

山西さんは畑作農家になる前は酪農をやっていました。
その当時、山西さんが気がついたことは、

「牛の健康は食べさすもので決まっちゃうのね。
 いかに食べるものが大事かって言うことが、その時に分かったのね。
 牛も人間も作物も同じ。
 医療費がかさむって言うのも、食べ物が間違ってるからなのね。
 
 大切なのはバランスなんですよね。
 ゆりねも必ずそれ(最適なバランスが)あるんでないかなって
 ずっと思ってるんですよね。」

人間も家畜も農作物も、食べるものが間違っていれば健康を損なう。
あまりにも当たり前で、逆に見過ごされている事実なのではと思います。

山西さん。「愚直」という言葉が良く似合う。麦わら帽子も良く似合う。
山西さん。「愚直」という言葉が良く似合う。麦わら帽子も良く似合う。

能率の悪いことを受け入れるということ

山西さん曰く、

「僕はねぇ、『農業が一般の社会を改革する』
 そっちの方向に向かってかないとぉ(ダメだと思う)。
 
 たとえばね、年金問題。
 年金問題なんて、子供が少ないから出てくるのね。
 
 子供が少ないっていうのはね、
 やっぱし、そのぉ、俺が言ったらみんな笑うからあれだけど、
 養老孟司さんがね、あの人が言えば、ああ、そうだなってわかるのが、
 子供育てるってほんとに、能率の良くないことでしょう。
 そのぉ、一番能率悪いよねぇ、正直言ってね。
 何十年もかかってね。
 
 都会の人って、能率の悪いことってしないから、
 いい生活しようとしたら、必ずそういう問題って出てくるのね。
 
 農家なんてホントに能率の悪いもの。
 いつ、ああ(農家って)いいなぁって思っても、
 天候にパタって、自然にやられるっちゅうことがあるでしょ。
 
 だから、あの、そういうことをね、ずっと体に染み込ませればね、
 子供なんて、あぁこんなもんだってことで増えるんだろうけれども…。

毎年、霜や強風が山西さんのアスパラに少なくない被害(多い年は数百万円)を与えています。
(筆者は霜にあたって売れないアスパラをいただきましたが、劇的においしかったです。)
自然と向き合うというのは、そういったことを『受け入れる力』を育むのかもしれません。
売れなくなったアスパラを堪能してしまった筆者が言っても説得力がありませんが…。

アスパラはやっぱり採れたてがおいしい

気持ちの良いアスパラ畑。(5月)
気持ちの良いアスパラ畑 (5月)

アスパラは、採れたてが最高においしい。
日が経つにつれて味や風味は急降下していきます。
スーパーに並ぶころには、何日ぐらい経ってるのでしょうか?

またアスパラが収穫できる頃になったら、山西さんにお願いをして
本当においしい採れたてアスパラを皆さんにお届けできたら嬉しいですね。

知る人ぞ知るおいしい作物「ゆりね」

ゆりねの畑。
山西さんのゆりね畑

関東では、誰も知らないと言っても過言ではないほどマイナーな「ゆりね」。
日本全国の9割が北海道で生産されていますが、消費されるのは8割が関西だそうです。
うーん…甘くてホクホクで美味しいのにもったいない。

「こんなおいしいものを食べることを知らなかったっちゅうのは、
 すごく反省してますよね、正直言ってね。
 だから、皆にやっぱしねぇ、食べてほしいなぁって思ってね。

 

山西さんのゆりねを直接食べられる場所は?

帯広では、『御多幸』、『ひいき屋』、『えん』、『海彦山彦』、『らくれっと』の各店と、
北のうまいもん通りの『るり』、『東乃雪(しののゆき)』、『草乃』で食べられます。
札幌では、『かんろ』と、JRタワーの『ミクニ サッポロ(季節メニュー)』で食べられます。
北海道外では、さいたま市の『和浦酒場』、新宿の『オテル・ドゥ・ミクニ(季節メニュー)』で
それぞれ山西さんの百合根を食べられます。

売り切れていることもありますので、各店の店長さんに聞いてみてください。

山西さんのゆりねを使った商品は?

もぎ豆腐店さんが運営している三之助とうふの百合根がんもに、ゆりね『月光』が使われています。
また、当サイトでも山西さんの熟成ゆりね等を販売しています。

山西農園の風景

お父さんに似て、やっぱり「愚直」な息子さん。
お父さんに似て、やっぱり「愚直」な息子さん。

花ユリのハウス。
山西さんの花ユリのハウス

山西農園の商品一覧

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